ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が保有している売掛金を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことにより、

早期に資金を手にすることのできる新しい資金調達方法で、国も認める正当な資金調達方法です。

分かりやすく説明すると、企業が保有している売掛金、つまり代金後払いとして販売した分の売上金額を

ファクタリング会社に買い取ってもらうことによって、後日入金されるお金を素早く資金化できるということで、

これまで待ちわびていた売掛先からの入金を待つことなく、早ければ即日に資金調達することできます。

このようなファクタリング活用は、使い方によってとても大きな助けになってくれる可能性があります。

その一方で、デメリットが発生する場合があることもまた事実です。

そこで、ここではファクタリングのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

ファクタリングのメリット・デメリット

★メリット★

ファクタリングを利用する最大のメリットといえば、やはり売掛金の未払いや期日前の資金ショートを

防げるということです。

中小企業は、わずかな資金繰りの悪化でも大きな影響を受けやすいです。

売掛金が正常に回収できない、または支払いがおこなわれる前に予想外の出費が発生した場合、

それは非常に大きな痛手となります。

そんなときにファクタリングを活用すれば、売掛金を現金として期日よりもスピーディに調達することができ、

経営危機から脱出できます。

また、ファクタリングの利用にあたっては、融資のように保証人や何かしらの担保を用意する必要はありません。

そのため、資本力が少ない企業であったとしても、積極的に利用することができるというのも強みのひとつです。

さらに、たまってしまった売掛金をファクタリングによって資金と引き換えに手放すことができれば、

資金の流れ(キャッシュフロー)が健全な状態へと改善されしっかりと資金調達が出来ます。

賃借対照表などもスッキリ綺麗な状態となり、金融機関からも「売掛金の回収ができていない」といったような

ネガティブでマイナスな判定をされることもなくなるでしょう。


★デメリット★

ファクタリングのデメリットとしてもっとも挙げられるのが、手数料の高さです。

ファクタリングは売掛金の金額100%(全額)を調達することはできません。

なぜなら、ファクタリング業者に支払わなければならない手数料が発生するからです。

この手数料は売掛金の買取金額から差し引かれるということが一般的にな取引になっています。

なぜここまで手数料が高いのかというと、業者にとってファクタリングはリスクが非常に高い

ビジネスだからです。

依頼企業から売掛金を買取ったと仮定します。買取った売掛金の請求先である企業が突然倒産してしまった

とすると、ファクタリング業者は売掛金を回収することができなくなり、その分損失を被ってしまいます。

このような不安要素があるため、手数料も高くなっています。

また、売掛金が必ず満足できる額で買い取られるわけではないというのも覚えておきましょう。

ファクタリングは政府も推奨してる!?

ファクタリングは中小企業庁や経済産業省など政府も認める正当な資金調達手段です。

「売掛金を活用した資金調達が正当な資金調達手段であることの周知徹底が必要である」という旨を、

「中小企業における資金調達の課題~売掛債権担保及び動産担保の活用に向けて~」や

「売掛債権の利用促進について」というレポートの中で発表しています。

経済産業省の発表した「中小企業における資金調達の課題」のレポートの中でも、

「売掛金をはじめとする不動産に依存しない担保の買取・評価システムを確立し、中小企業の資金調達手法を

多様化していく必要がある」と述べています。